SH療法研究会のプロモーションビデオができました。

歯を抜かない取り外し式歯科矯正治療、SH療法研究会のプロモーションビデオ(動画)ができました。
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SH療法ではほとんどのケースで上下で一つずつ2個装置を使用します。
治療を始める時期は8歳ぐらいから始めることを勧めています。

なぜならば、この時期から 新装置 SlideX付きSH装置(取り外し式)が使用できるからです。
SlideX付きSH装置(取り外し式)とは今までのスクリュー式顎拡大装置ではなくビデオに出てくるようにオートマチック式顎拡大装置のことです。SH療法のセミナーについてはここをクリックして下さい。
 
埼玉県さいたま市浦和区にある熊坂歯科医院ではSH療法治療を行っています。
興味のある方はこちらの
          熊坂歯科医院ホームページ
                           をご覧ください。

熊坂歯科医院の歯を抜かない床矯正(Star Hill Threrapy)ブログへ
 
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パソコン&PCパーツの GENOでは、中古から新品、パソコン本体からPCパーツや周辺機器まで幅広く販売しており、パソコン初心者の方からパソコン上級者の方までたくさんの方にご利用いただいております。

 

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噛み締められる義歯1(コンフォート義歯)

Cimg1852 生体用シリコーン粘膜裏層技術コンフォートを施した義歯を知り合いの先生が製作したので見せて頂きました。生体用シリコーン粘膜裏層技術コンフォートとは義歯内面を軟性の材料である生体用シリコーンで裏打ちする技術です。                                   

                                   

Cimg1854 この生体用シリコーンはペースメーカー用リード線やコンタクトレンズに応用されているもので生体の組織液による影響や経年変化が極めて少ないものとの事。

紹介文の中には

  • 生体用シリコーンは持つ弾性による把持力によって、吸着を維持しやすい。
  • 生体用シリコーンは表面硬度が低く、粘膜へのあたりが適度に柔らかいため、咬合力の向上に寄与する(より噛み締められる)。
  • 適度な弾性を持つ弾性裏層により、粘膜や歯槽骨への負担をやわらげ骨吸収を緩和することができる。

と書かれています。

Cimg1868 今回コンフォート義歯を施した患者さんは左写真のように、ほとんど顎提のない症例です。

実際にコンフォート義歯を入れてもらったところ義歯のおさまりが良いと患者さんはおっしゃていました。

コンフォート義歯を入れる際には無調整で大丈夫でした。次回のこの患者さんの来院は1週間後です。その際どのような反応が返って来るか楽しみです。

コンフォート義歯パンフレット↓

埼玉県さいたま市浦和区にある熊坂歯科医院でもコンフォート義歯を行っています。

コンフォート義歯のホームページも御覧ください。

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歯科用レセプトコンピューター

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今度当医院で導入するレセプトソフト、お茶コンPROです。
歯科は2011年4月からオンライン請求が義務化されます。
頑張って使いこなしていかないと!このソフト、カルテ印字もできます。

熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科床矯正を行っています。興味のある方は熊坂歯科医院ホームページを御覧ください。
 
熊坂歯科医院の歯を抜かない床矯正(Star Hill Therapy)  埼玉県さいたま市浦和区のブログにはSH療法で行った治療症例が載っています。
 
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歯を抜かない床矯正をしている小学6年生の女の子2

Cimg2242_1 歯を抜かない床矯正をしている小学6年生の女の子1の症例の続きです。下顎前歯部叢生が改善してきました。もう少しです!



                                       

Cimg2244 治療開始時の下顎の状態                           

この症例は随時経過を載せるようにします。

                                            

熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科矯正(SH療法)を行っています。 熊坂歯科医院ホームページ


 

 

 

 

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歯を抜かない床矯正をしている小学6年生の女の子1

歯を抜かない矯正をしている小学6年生の女の子が調整のため来院しました。上顎前歯がきれいになってきたので嬉しくなり口の写真をとってしまいました。まだ治療途中ですが見てみて下さい。

Cimg1285 Cimg1287

術前:主訴は上顎前突と下顎前歯の叢生です。                                    

                                  

Cimg1278 Cimg1281

治療中:口の中が赤いのは染め出しのためです。下顎の叢生はまだ完全には治っていません。

 熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科矯正を行っています。興味のある方は熊坂歯科医院ホームページを御覧ください。

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ブログテンプレートを変更しました。

ブログテンプレートを変更しました。

読みにくい記事も生じるかと思いますが、これからもハル健康歯科(埼玉県さいたま市浦和区)をよろしくお願いいたします。   ブログ管理者より

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噛み締められる義歯2(コンフォート義歯)

Cimg1858 コンフォート義歯装着後一週間経っての患者さんの感想

沢庵、切り干し大根が食べられたとの事。今まで入れ歯でパンを食べることが難しかったが、コンフォート義歯にしたら焼きたてのパンを美味しく食べられたとの事。

よく噛めるようにはなったが、まだ新しい義歯なので「さしすせそ」の発音がしずらいといっていたとの事。(製作した先生によると) このことは少し、このまま様子をみていくそうです。
 
埼玉県さいたま市浦和区にある熊坂歯科医院でもコンフォート義歯を行っています。

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床矯正装置による大臼歯遠心移動

キョウノソラ
by  川本恭一郎
左の▶をクリックすると音楽が流れます。

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SH療法
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左は初診時の模型、右は現在の模型です。
現在模型右下の奥歯を診てください。床矯正装置を使うことで右下の奥歯を奥の方へ動かすことができました。まだ、きれいに歯を並べるにはスペースが足りませんがこのようにしてスペースを作りSH療法では歯列矯正を進めていきます。床矯正装置によってこのように大きい歯でも問題なく動かすことができます。
下顎の1と1の正中位置に注目してください!大分下顎の歪みも治ってきました。
上顎では2番(側切歯)の状態を診てください。唇側に広がっています。上顎2番(側切歯)を唇側に動かすことは下顎を前方に誘導させやすくしますし、自由に動かしやすくします。上顎はもう少し前方に拡大したいところです。

熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科矯正(SH療法)を行っています。興味のある方は熊坂歯科医院ホームページを御覧ください。

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エルビウムヤグレーザー(人にやさしいレーザー治療)

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Photo 埼玉県さいたま市浦和区にある熊坂歯科医院では、人にやさしいレーザー治療(エルビウムヤグレーザー治療)を行っています。当医院のエルビウムヤグレーザーは最新の高パルス仕様にしています。高パルスにすると軟組織の切開がし易くなり、より痛みの少ない治療が可能となります。(高パルスにするとレーザーのパワーを下げても高パワーと同じことができるからです。)

人にやさしいレーザー治療(エルビウムヤグレーザー)

 安全 痛みが少ない 音や振動が少ない

エルビウムヤグレーザーって?

エルビウムはいろいろなレーザーの中でも、虫歯の治療を唯一薬事認可されたレーザーで、発熱が少なく、表面で反応するので、安全性の高いレーザーといわれています。(また、骨にエルビウムヤグレーザーをあてても、発熱による組織破壊が少ないため問題ありません。)

●虫歯の部分だけを削ります。

●不快な「キィーン」という音がありません。

●「ガリガリ」という振動がありません。

●痛みが少なく、ほとんどの治療が麻酔無しでできます。

●歯周病細菌等の殺菌、疼痛緩和、治癒促進 予防等の効果があり、治りが早いです。

人にやさしいレーザー治療は、痛みも少なくスピーディー。

Photo 歯周病治療/歯周病の予防 :①レーザーで歯周病菌を死滅させます。②炎症をおさえて、早く治します。③治療促進だけでなく、予防にも効果的です。(ある程度の歯周病なら歯周外科処置を行わずエルビウムヤグレーザーで対応することが可能です)





Photo_2歯ぐきの黒ずみを消す。(色素沈着除去):数回のレーザー照射で、きれいなピンク色の歯ぐきになりなす。


    

                                                                                                                      

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口内炎・口角炎/義歯による傷口の殺菌:すぐ痛みがやわらぎ、ほとんど1~2回の治療で完治します。



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除石除去  知覚過敏:①歯と歯ぐきの間についた歯石は、歯周病の原因です。②奥深いし歯石は、レーザーなら痛み無く取れます。さらに、殺菌効果のあります。




Photo_5

虫歯治療:①虫歯菌に感染した悪いところだけを取り除いて、健全な部分をできるだけ残す治療ができます。②麻酔注射なしでも痛みを感じることはほとんど無く、歯を削る音や振動もありません。


歯を抜かない取り外し式歯科矯正については熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)のホームページを御覧ください。

『熊坂歯科医院の歯を抜かない床矯正(Star Hill Therapy)』ブログにはSH療法の症例写真が載っています。

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療4

Photo右の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

●正常を考える

 拡大床矯正治療においてもヒト本来の正常を念頭において治療を進めていくことは大切である。マイオドンティクス(咬合治療)における正常の概念を述べる。

①人類といわれるものが誕生して約200万年とも400万年ともいわれている中で、これほど文明病といわれる病態が出現してきたのは、ごくごく最近になってからである。もちろん石器人達も病態を有することが全くなかったとは思えないし、むしろ彼らにとっても文明病に近い病態があり、それは他の疾患と同様に死に値するものだったかもしれない。しかしながら現代に至るわずか数世紀の間にもたらしたほどの病の洪水はなかったはずである。

もし、顎口腔系に出現する齲蝕や歯周病、歯列不正といった歯科学的な文明病に似た病態が、現代人のようにほとんどすべての人に見られるような状況が当時の人達にあったとすれば、現代社会のように医学的な文明を持たなかった彼等は、生命を維持する上で呼吸とともに重要な摂食機能を果たさず、絶滅の一途をたどり現在の我々はなかったかもしれない。ところが実際彼等は生活をし、立派な顎骨と歯牙を化石として残した。このことは、H.N.クーパーマンであるとか、T.H.フォード、P.R.ベッグあるいは、多くの人類学者の研究対象に、彼らの多くの顎骨、歯牙が用いられたことからも想像できるし、また不調和を持って生活することは、決して生物的ではないはずである。

 

Photoマイオドンティクス理論の背景となっている自然咬耗咬合。現代人の抱える歯科的三大疾患である歯周病、う蝕、歯列不正は見られない。
   

Photo_2機能することでつくられた0°平面は、発育、発達に関与し、さらに下顎を前方へ押し出し、口狭咽頭部を広げ、左右筋群のバランスを保つ自然の調節機能である。                                             

                                                                                        


 床
矯正を行うことでも、歯列不正の改善とう蝕や歯周病になりにくい口腔状態にできるのではないかと思っています。

つづく、、、、、、

歯を抜かない取り外し式歯科矯正については熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)のホームページを御覧ください。

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療5

Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

●正常を考える

②近代歯科学は、19世紀当時の歯科的な疾患に対する社会的要請として発展してきた。それは広く慢延した齲蝕に対する処置であり、崩壊した歯冠、欠損した歯牙に対する補綴的要請である。そのために、齲蝕による病因論、補綴に対する咬合論といったように細目的なところから発展した。

これは医学としては当然である。疾患を治して患者を社会復帰させることが医療だからである。しかし疾患はあくまで正常からの距離で診断し治療していくもので、たとえば風邪をひいたとすると、そこに現われた症状を健康な人と比較して診断し治療していくことである。もしその人が度々風邪をひくようだと、その人の生活環境に問題はないか、あるいは身体にそのような条件を作り出す不調和、病態がないかを探る筈である。それは風邪という一般的病気でさえ健康な生体は容易に受け入れないようにできているからである。

つづく、、、、、、、

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療6

Photo右の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

●正常を考える

③歯科学では、その出発点において口腔が外と直接的に結びつき、しかも食物を取り入れる摂食器であり、その環境が不潔になりやすく、したがって齲蝕や歯周病が起きるのは当然のように考えてしまいがちであるが、そのような病態ができるにはそれだけの環境因子の他に容易に病態を受け入れてしまう口腔構造の欠陥が存在すると考えるべきである。しかもこれらの病態が文明人のほとんどすべてに見られるということは、その欠陥をほとんどすべての人が持っているということになる。正常の概念を平均値とか偏差値とかで求めて行く場合はこのような危険がつきまとう。これは、現代人はメガネをかけている人達が正常であるという考え方に似ている。「口腔内に齲蝕や歯周疾患がなく、正常咬合を有している顎を対象に」という言葉が使われ、そこから各種統計や計測がなされることがあるが、現代人は口腔環境を機械的に清掃しなければならないことを文化として知っている。

しかし生物である人が機械的な環境整備を一生涯し続けなければ、病態が生じてしまう口腔は果たして正常といえるだろうか。また口腔構造に問題があったとしても、それが歯科学的な病態として出現しなければ正常なのだろうか。しかも文明病といわれる様々な病態の多くは、この口腔構造の歪みから生じている可能性が非常に強いのである。

つづく、、、、、、、、                           

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療7

Photo左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

●正常を考える

身体における正常とは、構造的に安定し、そのもとで生理活動を営み、病態に関する症状(symptom)も徴候(signe)も、まして症候(syndrome)も見られず、生体が身体諸器官の整合性を保ち、機能を営みながら恒常性を維持していくものである。もし、それらの調和を乱す要因を持っているとするならば、その状態は正常ではなく、異常ということになる。口腔における正常を考えるならば、当然それらの要素を持っていない顎を対象にするべきである。石器時代以前の人達や、文明に触れることのない人達の口腔は、疾患を持たない正常像を呈しているのが多いのである。

マイオドンティクスは自然咬耗咬合を正常な概念として捉え、そこから現代人口腔を考察する。それは自然咬耗咬合が構造的に人体における水平面としての形質を持っていることと、生理的調節機能としての下顎の調節機能としての前方移動があるからである。

本来、生物における運動器の正常な状態は、左右相称であるのが本質であり、運動器としての口はその本質を自然咬耗咬合という形質を通して何万年もの間保ってきた。もちろん形質は変異するものであるが、本質は石器人達も現代人と全く変わらない筈である。左右相称が本質であるなら、咬合面は水平になるということであり自然咬耗咬合はこの本質を形質として現している状態である。

HIP-Planeはこの自然咬耗咬合の研究の結果として発見された平面で、頭蓋における水平面である。

 

床矯正治療においても、口腔内容積を増やしHIP-Planeに近い咬合平面を作り出せるよう理想的な歯列状態にし左右相称の口腔形態を作り出す。すると、舌尖の位置も前上方になり、下顎も前方に誘導しやすくなり、鼻呼吸が獲得しやすくなる。鼻呼吸の獲得は口峡咽頭部を広げられたことを示す。

私の所属しているSHTA(Star Hill Therapy Association)ではこのような口腔状態を作り出すために床矯正装置が一番適していると考えており、始めから終了まで床矯正装置で行うこととしている。

 

Hipplane

自然咬耗咬合より発見されたHIP-Plane。この平面は、自然咬耗咬合の水平面としての形質を解剖的に現代人が受け継いでいるものである。

 

Hipplane HIP-Plane(Hamular notch-Insisive-Papila-Plane=左右鉤切痕と切歯乳頭を結んだ平面)

  

 

                                      

注:この記事でHIP平面の良さが解って戴けると思いますが、ただ単に現在の患者さんの咬合平面をHIP平面にするだけでは正常な口腔状態になったとは言えません。正常な口腔内容積を保てるような状態でHIP平面を患者さんに施すことでやっと正常な口腔状態になったとは言えるのです。すなわち、フリーウェイゾーンの計測をし口腔内状態を立て直すことです。歯科医師の名医はそれを感覚的に自然とやっているのだと思います。(理想)
詳しくは「スプリントの実際」をお読みください。現在、廃版になっていますが。

つづく、、、、、、、

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療8

Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

 下顎の前方移動について

 

 下顎の前方移動は、ヒトが直立二足歩行になったために起こる自然の調節機構である。

 四足獣では頸部が水平面に対しなだらかなカーブを描くようになっているが、人間は直立二足歩行になっていく過程で、頸部の位置が体幹に対して90°回転していき、その結果、咽頭、喉頭部は容積の減少を強いられるようになり、非常に窮屈になっていった(図Ⅰ-21)。ちょうどこのゴム管を折り曲げたような窮屈な部分が、口峡部から咽頭にかけての部である。そして咽頭は消化器と呼吸気が共存する部であり、さらに咽頭鼻部には耳管(欧氏管)により、中耳と交通する。口峡部には口蓋垂があり、舌の後部は咽頭を構築している。口峡から咽頭にかけてはその分布する神経も非常に複雑であるが、特に文明病といわれる様々な病態を生み出す舌咽、迷走、舌下神経等が多く分布している。

 口峡咽頭部に対して咬合は無関係に思われる。しかしながら、咬合の崩壊による口腔容積の低下は、舌の後方への沈下として現れ、もともと狭い咽頭喉頭部をさらに狭くするものであり、これは、上下歯列が垂直的に低くなった結果として顎関節に対する影響ばかりではなく、下顎が前方へ出られない結果としての口峡咽頭部に分布する神経終末に対する異常刺激となって様々な病態を作り出すことになる。下顎が前方に阻害する因子は頭対の関係、過蓋咬合といった咬合のロックであることが多い。

 

 床矯正治療においても、上下顎床拡大することにより頭対の関係、過蓋咬合といった咬合のロックを除去し、下顎を前方へ誘導しやすくすることができる。また、咬合の崩壊による口腔容積の低下による舌の後方への沈下は上下顎床拡大することにより口腔容積を増加させ舌を前上方に置けるようにする。このことは咽頭、喉頭部容積の増加につながり、全身諸器官への恒常性に関与する。

 

Photo

                                       

図Ⅰ-21 四足獣においては、口腔から咽頭、喉頭、消化器となだらかなカーブを描くのに対して人類では口狭部が折れ曲がったようになる。

つづく、、、、、

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療9

                                                                                                                                                                                 

Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

 オーラル・ダイナミックス

 オーラル・ダイナミックスは、自然咬耗咬合の研究の結果、1964年トーマス・H・フォードによって体系づけられたもので、咬耗現象の有意義性から、バイト・コレクション(Bite Correction)テクニック(歯列が咬頭と窩のダイナッミクな関係によって外側に拡大していくのを、上下顎に生ずる咬合時のベクトルを変化させることで内側への力に変換させ、中立化した咬合を保とうとするためのテクニック、図Ⅰ-22)を確立した学問である。

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 オーラル・ダイナミックスとは、口腔内で咀嚼諸力が正しく方向づけられるならば、歯牙諸構造は必要な咬合荷重のすべてを正常機能の中の他のいかなる生体組織とも変わらない満足すべき生理的反応を持って受容するものとされる。もし、それとは逆に口腔内の咀嚼諸力の方向づけが正しくなければ、歯牙支持構造は変性を蒙るであろうとしている。そして、その説明のための上顎歯牙と下顎歯牙に関わる力学的諸問題から自然咬耗咬合の有意義性を説いている。

図Ⅰ-2324に示すように現代人は咬頭と窩、そして前歯部のオーバー・バイトという関係から、その力の作用するベクトルにより歯牙は上顎では頬側に、下顎では骨体を傾斜させながら拡大し、臼歯部を舌側に傾斜させ、それが歯牙支持組織に対する血液供給の貧化を招き、疲労させさらに破壊へとつながるとともに、咬合高径の低下を招き、下顎頭を後上方に移動させるとしている。また図Ⅰ-25に示すように、アーチとしての歯列弓は頬側に働く力(内方から外へ向かう力)に対しては弱く、そのような力を咬頭対窩の関係は持ち、歯列弓を破壊させるとした。これが、歯列の整合性を崩すこととなる。そしてこの破壊は口腔力学的な原則であり、その有害なベクトルを変換させるための術式としてバイト・コレクション・テクニックを確立したのである。

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 さらにフォードは、現実に持て生まれたこの咬頭と窩の関係は、発育的意義を持っているとして、咬頭の意義づけをしている。

  

 ここに記載されているバイト・コレクション・テクニックと同様のことが床矯正治療では歯を削ることなく行えるのではないかと私は思っています。つまり、床矯正治療では歯槽基底部を拡大することによって口腔内容積を増加させ、しかもこのようなバイト・コレクション・テクニックを行わずに、床拡大させ奥歯で噛むことだけで歯牙の平衡(安定)を得られるようになるのである。

追伸

ここでは咬合調整は行わないと書いているが、SH療法では顎拡大量が多い際には咬合調整を行うこともある。

 

次の模型写真を見てください。

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上下側方拡大を行った後の模型です。臼歯部を見てください。正にバイト・コレクション・テクニックを行った状態になっています。この状態で臼歯部を使って噛むことにより歯牙の平衡(安定)が得られるようになるのです。しかも口腔内容積も増えて! スピーの彎曲は消失してきます。

つづく、、、、、

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療10

Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

この章は床矯正治療を行うものにとっても大変参考になるものである。出生から死に至る生物的現象を通して、どのようにしてヒトは顎口腔系の生理的構造を獲得してくるかを述べている。しかもその顎口腔系の生理的構造は、整合性を持ち身体諸機関の恒常性を維持することに欠かせないものである。

私が所属している取り外し式床矯正、SH療法研究会では歯列不正を治すのは当然であるが、顎口腔系の正常な機能をつかさどる構造とは何かおも考えて治療を進めて行きたいと考えている。

 

 正常の概念と正常の崩壊

 出生から死に至る生物的現象を通して

①自然咬耗咬合の有意義性はある。しかし現実には人の歯牙は無咬頭では萌出してこない。マイオドンティクスでは、フォードのいうように咬頭と窩の関係、そしてスピーのカーブを成長のための因子として考える。

 咬頭と窩の関係は側方への環境因子として大きく関与し(図Ⅰ-27)、歯列全体としてのカーブは前方への環境因子として大きく関わる(図Ⅰ-28)。また自然咬耗咬合をしていく過程は発育とともに情緒的な発達のために重要である。生理現象としての自然咬耗咬合の成り立ちを出生から成人に至る期間で考えてみると、身体の発育発達と口腔内の発育が非常に関連があり、整合性を持って成長していくことがわかる。そのために図Ⅰ-29のスキャモンの成長曲線の特に身体系の発育カーブを参照して述べていく。

Q2

図Ⅰ-27 側方彎曲は全体として側方へ拡大する力となる。

 

Q1

図Ⅰ-28 スピーのカーブは全体として前方へ拡大する力となる。

 

Q3

図Ⅰ-29 スキャモンの発育曲線、身体系には成人するまでに2回の成長期があることが分かる。

つづく、、、、、、

歯を抜かない取り外し式歯科矯正については熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)のホームページを御覧ください。

『熊坂歯科医院の歯を抜かない床矯正(Star Hill Therapy)』ブログにはSH療法の症例写真が載っています。

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療11

Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

正常の概念と正常の崩壊
出生から死に至る生物的現象を通して

②ヒトが直立二足歩行になって他の哺乳類と大きく変わった点の一つに産道の位置の変化と上半身を支えるために骨盤が大きくなり、さらに胎児の頭が他の哺乳類と比べて非常に大きく難産になったことが挙げられる。そのため出産に対しての調節機能がいくつかある。たとえば、胎児が産道をと通り抜けるために頭部の容積を小さくしようとする頭部応形機能といったものが備わっているし、また下顎は安産を目的とした後退位をとり、狭い産道を通る際に最大限に頭部を小さくし出産に対する形態的な適合を得るようになっている
(-30)

 そしてこのような下顎後退位という出生変異から新生児の下顎は本来の位置を取り戻すべく生理的な保乳行為が始められる。これは、出産と同時に上がった第一声、すなわち第一呼吸である産声としての呼吸中枢の覚醒と同じくらいの重要性を持つものである。新生児は探索反射によって盛んに乳房を求め、さらに乳首にすいつき吸綴反射を起こす。最初の48時間ぐらいは母乳が出ないが、乳児は哺乳力を高め乳首の根元を痛いほど締めつけるようになる。この時の下顎は後退位から前方位をとるようになり(図Ⅰ-31)、しかもそれは呼吸作用に対しても有効に働くようになってくるのである。ちなみに乳幼児は、成人と違い、呼吸しながら授乳することが可能である。このように哺乳行為は将来の下顎を位置づけ、筋力を高めそして呼吸、さらに、母親と感情を一体にした情緒発達の最初として非常に重要な行為であり、射乳反射は真に母と子の共同作業となる。(図Ⅰ-32)

 一般に乳汁の分泌には、脳下垂体前葉から出るプロラクチンが乳腺の腺腔に作用することが必要であり、プロラクチンの分泌は母親の精神的な安定が必要である。この乳汁の分泌が本格的になるのに出産後48時間ほどかかるが、実際に乳児が乳首を吸うという吸入刺激が必要である。この刺激は、下垂体後葉を刺激してオキシトシンの分泌を促し、乳腺腺腔周囲の筋上皮を収縮させる働きを持っており、また、この刺激によってプロラクチンの分泌も盛んになり、母と子が一体となって哺乳行為をしていくことになる。この一体感は、情緒発達の最初として重要なばかりでなく、下顎を出生のための後退位から前方位へ修正し、機能的に発達していく第一歩としても重要である。

 また、吸運動は口腔内に陰圧機構をつくって吸入すると同時に舌や顎の運動による乳房や乳首の圧出機構とによって行われる。このことは、舌、顎、頬の筋肉を十分に発達さあ得ることなり、正常な咬合への第一歩となる。さらに乳汁は一回の哺乳の間にその濃度とphが変化し、風味が変わることを乳児は体験しながら食欲をコントロールすることを体得させていくと考えられている。

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つづく、、、、、、

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療12

Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

 正常の概念と正常の崩壊

 出生から死に至る生物的現象を通して

 

さて、図Ⅰ-29の身体系のカーブにあるように、成長には二つの大きな時期がある。すなわち04歳の時期と1218歳の時期である。口腔においては最初は乳歯列が完成していく時期であり、2回目は永久歯列が完成していく時期である。成長の緩やかな時期は、混合歯列気である。

 哺乳行為で本来の位置づけをされ、筋力も十分に高められた下顎は、12歳の間に乳歯を放出し、3歳で乳歯列を完成する。初期の乳歯顎は咬頭と窩の関係が成立し、発育のための環境因子となる。この時期までの身体系の発育量はスキャモンの図によると40%にも達する(図Ⅰ-32)。そして、哺乳で十分に筋力を高められ、100日目のお食い初めのころから乳前歯萌出期にかけて活発に固いものを噛もうとし、またよく歯固めが行われた顎は、乳歯列が完成する前から固い食物を咀嚼(引き裂き、砕き、すりつぶし)し、第一次消化が十分なされ、嚥下するようになる。この臼磨運動は左右の筋が均等に受け持ち、水平面に沿った乳歯列が早い時期に完成する(図Ⅰ-33)

 36歳の身体系の発育量はわずか数%に過ぎない。

 口腔は左右均等に咬耗した咬合平面を持つ乳歯列により自由に運動をし、さらに筋力を高めていく。この時期はハードウェアの発育が行われる時期と違い、生体は生理的に安定し、むしろソフトウェアの部分が発達する時期であり、ストレスのない咬合と相まって知能や情緒が発達する。さらに下顎は前方移動により切端咬合を呈し、口蓋咽頭部は、パスウェイとして十分に生理的な容積を有する。機能し咬耗することにより歯質も丈夫となり、齲蝕のない健全な口腔が存在し、さらに自由な咬交は6歳臼歯をマイナーに適正位置に導いてく。これはその後萌出してくるすべての永久歯について当てはまる。(図Ⅰ-34)

 36歳の身体系のカーブは引き続き緩やかである。この時期は混合歯列の時期であり、口腔内は一見ダイナミックに変化していくように見えるが、咬耗された乳歯列を持つ顎においては、萌出してくる幼弱永久歯を暫時交換させながら下顎の位置づけを保ち、その交換はスムーズである。そして幼弱永久歯列が完成する。この幼弱永久歯列は、咬頭と窩で噛み合うが、萌出順位にそって左右均等にある程度の咬耗があり、成長の第二段階でのガイドとなる。混合歯列の初期から中期にかけても、ハードな部分より、むしろソフトな部分が発達する時期であるが、幼弱永久歯列の咬頭と窩の関係により、後半になるに従い、徐々にダイナミックに変化していく。

 1218歳ごろの身体の発育量は全体の40%以上を示し、口腔内も成長のための環境因子としての咬頭と窩、スピーのカーブを有していく(図Ⅰ-35)

 この時期の情緒はむしろ不安定である。口腔内は永久歯列で弱若咬耗をきたしており、出生より高められた筋力と、自由な運動が可能な顎は、引き続き咬耗を起こし、咬頭と窩の関係、スピーのカーブは成長とともに消失し、約20歳で成人し、発育が完了した時点で、成長のための必要があった環境因子は消失し、咬合は水平面にそって左右均等に咬耗した咬合平面とともに中立化する。同時に左右筋群は、バランスを保ち、前方移動した下顎位は顎関節を平坦にし頭部より保護する形態をつくり、口蓋咽頭部を十分に広げ、口腔容量を適正に保つこととなる。

したがってこのように機能することによってつくられた0°平面として中立化した咬合は、ヒトの一生の中で重要な咀嚼器官としてその機能をまっとうし続ける。これらの過程は、自然の調節機構としての働きであり、これにより身体各部は整合性を持って恒常性を維持していくことが可能となる。すなわち顎口腔系の発育発達における正常像である。図Ⅰ-36はヒトの口腔の生物的現象を模式図としたものである。

しかるに現代人口腔では全く反対の様相を呈していく(図Ⅰ-37)。これは多分に最初の出発点としての保育、離乳時期の子育てに原因することが多い。

たとえば、逆さまにしてミルクが出てしまうような人口乳首に母親の乳房、乳首の代わりをすべて任せてしまうと、乳児は吸啜運動において、将来のためにも必要な陰圧機構をそれ程必要とせず、また舌や顎による圧縮機構も必要としないか、非常に弱いものとなり(図Ⅰ-38)、下顎位を含めて筋力、情緒発達といった乳児が成長していくのにもっとも大切なものが失われる危険性がある。ミューラーは、図Ⅰ-39に示すように、この危険性の実際として舌下垂症候群として様々な病態を掲げている。

 さらに、子供たちがのびのびと遊べる環境空間がなくなってきたことも起因する。哺乳の時期に十分に乳房の恩恵を与えられず、離乳食期の柔らかな食事ばかりが乳歯列完成後も続くと、咬耗させるだけの筋力もなく、下顎は後退位のままでさらに舌の運動不足による咀嚼・嚥下障害を持つ子供たちが出現する。咬耗現象の見られない顎は、小窩裂溝、隣接面齲蝕を多発させることとなり、拡大する歯列弓は咬合口径の低下を招き、その力パターンは骨の添加と吸収の枠をこえ、歯牙は脱落し、口腔は崩壊していく。下顎は前方へ移動することができず、咽頭、頸部を中心に様々な病態をつくり出していく。

 齲蝕のコントロールされた顎でもそこに隠された病態までを取り除くことはできず、過蓋咬合、低位咬合といった関係は子供にさえ成人に似た病態を作り出す。子供たちにとって身体を十分に動かすことのできない環境は外的因子として、発育ばかりか発達にも大きな問題を投げかけてくる。咬合平面は後天的な因子により左右非対称となり、口腔は三次元的に崩壊することになる(図Ⅰ-4041)。すなわち、下顎頭の後上方への移動である。また顎の変位である。この崩壊は齲蝕の有無にかかわらず起こってくる。特に近年口腔衛生の普及はめざましいが、そのために我々自身がその徴候(signe)を見落としてしまうところに問題がある。そしてその徴候は口腔領域よりもむしろ口腔領域外の症状を持つものが多く、普通は歯科以外の他科へ行くことになり、顎関節、咀嚼筋等に痛みとしての症状を訴えてくる場合は、既に全身的に多くの問題を含んでいる場合が多い。A11

 

A22

  

A3

 

A4

 

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図Ⅰ-39

  

A5

 

A6

 

私が床矯正治療で可能と思っている事柄

  1. 正常な咬合高径(噛み合わせの高さ)に回復することができる。
  2. 舌を正常な位置に置けるようにすることができる。
  3. 下顎を本来の位置である前方位に誘導することができる。
  4. このことは咽頭、喉頭部容積の増加になり、鼻呼吸獲得にもつながる。
  5. そのヒトの年齢に合った噛み合わせにすることができる。

以上のことで顎口腔系において整合性のある咬合及び生理的構造が獲得でき、そのことは全身諸器官の恒常性に通じる。

つづく、、、、、、、

熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科床矯正を行っています。興味のある方は熊坂歯科医院ホームページを御覧ください。

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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療13

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この症例を見てください!

上顎前突、歯も大きい。

一番診てもらいたいのは上顎左右2番が下顎をロックしていて、ガッチリ臼歯部の咬頭と窩が噛みあっている点です。咬合高径も低く、舌もきつそう。下顎が後方へ移動圧迫まではしていないかもしれませんが、生理的な下顎の前方誘導は阻害されていると思います。この患者さん、口を閉じようとしても上顎前歯が少し出てしまいます。

現在(H21.9.6)ではかなり上顎前突状態が改善しました。最近ではスライデックス(SlideX)付のSH装置を使えるのでこのような結果を得ることができます。
機会があったら写真を載せます。

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Photo 左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

 U.T.M.S.

舌、口蓋垂不正姿勢症候群

 コステンは、1934年にコステン症候群を発表して以来、顎関節の機能異常に基づく症状について耳鼻咽喉科の立場から歯科学に対し問題を投げかけてきた。しかし彼の報告した様々症候の原因のほとんどを顎関節の機能異常として捉え、さらに治療として咬合の挙上を推奨したが、顎関節の機能異常による症候としては説明のつかない解剖学的、生理的問題を含んでいたため、今日の歯学において否定的である。

 しかしながらクーパーマンは、コステインの優れた研究結果を研究し、1955年にHIP-Planeを発見し、マイオドンティクス理論を発表した。クーパーマンの理論背景の中でも特に診断に対するところではコステンとの出会いが非常に大きなものとなり、さらにクーパーマンは三浦や他の共同研究者等とともに、コステイン症候群を顎関節の機能異常を含んだ口腔の三次元的崩壊による、口蓋垂と舌の不正姿勢による症候群として発展させ、新しく発見された呼吸器系疾患、神経内科、神経耳科的疾患から来る症候を含めてU.T.M.S.(Uvra-Tongue-Malposture-syndrome=Coo-perman-Miura Syndrome)として1977年に発表した。

この舌と口蓋垂の不正姿勢による症候群の原因は、口腔の三次元的崩壊である。これには単に咬合が低位になるだけではなく、重要なことは、下顎の後方圧迫である。下顎が後方へ移動圧迫することによって、舌背が口蓋垂と衝突するようになり、過敏症を引き起こすことになり、さらに口咽頭部における呼吸、消化のための空間を狭くし、さらに呼吸、嚥下、副鼻腔耳管に対する生理的、解剖学的な問題として現れてくる。もちろん、それらは神経学的徴候を生じさせると同時に機能的な問題をも生じさせられる。下顎の後方移動はコステインがいうように当然、下顎頭の後方圧迫を強いるようになるが、コステインの示した様々な症候の内の幾つかは、本来、咽頭喉頭部に問題があって生じたものであって、顎関節からきたものではなかったのかもしれない。そしてそれが今日コステイン症候群を否定的にさせる原因となっている。下顎の姿勢が不正になることは全身の姿勢を悪くすることにもなり、現在、U.T.M.S.は単に口腔、口腔周辺組織に止まらず、全身的病態を生じさせる症候群として注目されている。

この症候群の治療法としては、単に咬合を挙上するだけでなく、下顎が生理的に前方移動するような装置が必要である。そして下顎を正しく前方に誘導していくためには、左右の相称が必要であり、機能平面としての0°平面が必要となる。そして、その個体本来の姿勢を探り出していく術式がマイオドンティクス独自のフリー・ウェイ・ゾーンの計測である。

床矯正治療においても、咬合口径が増し下顎が生理的に前方に移動させることができる。しかも、口腔内容積を増加させることにより舌の尖端を口蓋前方部におくことができ、つまり、床矯正治療によって下顎の後方圧迫を予防できるのではないかと考えている。

以上で カテゴリー:咬合治療からみた床矯正 を終了とする。

熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科床矯正を行っています。興味のある方は熊坂歯科医院ホームページを御覧ください。

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歯を抜かない床矯正をしている小学6年生の女の子5

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右は治療前の石膏模型、左は現在の口腔内写真

         

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初診時、主訴は下顎前歯の凸凹(叢生)、でっ歯




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まだ、下顎前歯部にスペース不足が見られるため、下顎のみ側方拡大する予定

上下の犬歯関係はⅡ級、下顎骨の2次成長によりもう少し下顎が前方に出ると思われる。(下顎7番が萌出してくると大分状態が変わってくると思われる。)

まだ、小臼歯部が完全に噛み合っておらず(左上Eはまだ抜けていない)、完全に萌出して噛み合って来ると上下の正中も合ってくると思われる。

Photo_2 浦和駅西口

浦和レッズ、赤です。

 
熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)では歯を抜かない取り外し式歯科床矯正を行っています。興味のある方は熊坂歯科医院ホームページを御覧ください。

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