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マイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療7

Photo左の本を参考にしながらマイオドンティクス(咬合治療)から見た床矯正治療について述べたいと思います。

●正常を考える

身体における正常とは、構造的に安定し、そのもとで生理活動を営み、病態に関する症状(symptom)も徴候(signe)も、まして症候(syndrome)も見られず、生体が身体諸器官の整合性を保ち、機能を営みながら恒常性を維持していくものである。もし、それらの調和を乱す要因を持っているとするならば、その状態は正常ではなく、異常ということになる。口腔における正常を考えるならば、当然それらの要素を持っていない顎を対象にするべきである。石器時代以前の人達や、文明に触れることのない人達の口腔は、疾患を持たない正常像を呈しているのが多いのである。

マイオドンティクスは自然咬耗咬合を正常な概念として捉え、そこから現代人口腔を考察する。それは自然咬耗咬合が構造的に人体における水平面としての形質を持っていることと、生理的調節機能としての下顎の調節機能としての前方移動があるからである。

本来、生物における運動器の正常な状態は、左右相称であるのが本質であり、運動器としての口はその本質を自然咬耗咬合という形質を通して何万年もの間保ってきた。もちろん形質は変異するものであるが、本質は石器人達も現代人と全く変わらない筈である。左右相称が本質であるなら、咬合面は水平になるということであり自然咬耗咬合はこの本質を形質として現している状態である。

HIP-Planeはこの自然咬耗咬合の研究の結果として発見された平面で、頭蓋における水平面である。

 

床矯正治療においても、口腔内容積を増やしHIP-Planeに近い咬合平面を作り出せるよう理想的な歯列状態にし左右相称の口腔形態を作り出す。すると、舌尖の位置も前上方になり、下顎も前方に誘導しやすくなり、鼻呼吸が獲得しやすくなる。鼻呼吸の獲得は口峡咽頭部を広げられたことを示す。

私の所属しているSHTA(Star Hill Therapy Association)ではこのような口腔状態を作り出すために床矯正装置が一番適していると考えており、始めから終了まで床矯正装置で行うこととしている。

 

Hipplane

自然咬耗咬合より発見されたHIP-Plane。この平面は、自然咬耗咬合の水平面としての形質を解剖的に現代人が受け継いでいるものである。

 

Hipplane HIP-Plane(Hamular notch-Insisive-Papila-Plane=左右鉤切痕と切歯乳頭を結んだ平面)

  

 

                                      

注:この記事でHIP平面の良さが解って戴けると思いますが、ただ単に現在の患者さんの咬合平面をHIP平面にするだけでは正常な口腔状態になったとは言えません。正常な口腔内容積を保てるような状態でHIP平面を患者さんに施すことでやっと正常な口腔状態になったとは言えるのです。すなわち、フリーウェイゾーンの計測をし口腔内状態を立て直すことです。歯科医師の名医はそれを感覚的に自然とやっているのだと思います。(理想)
詳しくは「スプリントの実際」をお読みください。現在、廃版になっていますが。

つづく、、、、、、、

歯を抜かない取り外し式歯科矯正については熊坂歯科医院(埼玉県さいたま市浦和区)のホームページを御覧ください。

『熊坂歯科医院の歯を抜かない床矯正(Star Hill Therapy)』ブログにはSH療法の症例写真が載っています。

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